井筒Kの、Jazzとレトロとユーモラウス

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芸術品を買った時に味わえる耽美な感覚。

とうとうステンドグラス制作を依頼した。
建築会社ではなく、現場の工房に発注したかったのでネットで探し、
近所にある工房で気に入ったところがあったのだ。こう書いてあった。
  ◆当社は小さい工房です。きれいではありません。
  工房ですので、ごみごみして、いろいろなものがお
  いてあります。ショールームはありません。しかし
  おいでいただければ、ステンドグラスの見本、色ガ
  ラス、デザイン、その他いろいろステンドグラスに
  関して、ご参考になるものがあるかと存じます。ス
  テンドグラスをご計画されている方、ぜひおいで下
  さい。駐車場は工房の隣にあります
  http://www.s-stained.com/
実は自分の家の窓をステンドグラスにするのが夢の一つだった。この夢のきっかけは
10年ぐらい。作曲家のすぎやまこういち氏に編曲を依頼することがあり、訪れた仕事場の
一面に大きくてきれいなステンドグラスがあった。燦々と輝く夕日を抱くそのステンドグラスに
すっかり魅了され、それからはステンドグラスを見るたびに心ときめくようになった。
メキシコ国境の町ティファナを訪れたとき、店先にずらっと並んだスタンドグラスを見て
自分の家の窓の大きさもわからないまま買いそうになり必死で人に止められたのを思い出す。
自分の家にあったらいいなあ、といつしか思うようになり、そして今回、とうとう実行に移した。
とはいえ、タテ1メートル、ヨコ30センチほどの大きさで、施工費込みで予算は10万円ぐらい。
その大田区萩中にある工房を訪れ、まさにこちら現場という薄暗い空間の中で、これまた
いかにも職人気質の社長と打合せること2時間弱。デザインに関して全くノーアイデアで行ったので
次から次とデザイン事例を見せられ、すっかり迷ってしまった。
結局、空が見えない家なので空と、自分の守り神である水→海と、椿を足してほしいという
リクエストをした。実は、その小窓の外には僕が大島を訪れたときに勢いで苗木を買った
3種類の椿が見事に成長して春先には花をつけて楽しませてくれるのだ。
職人社長は、分かったということで、下絵を郵送するから見てくれと言った。現在楽しみで
待ち遠しい。夢を実現して行くのは、前向きに生きて行く秘訣だ。
そうそう、この社長から聞いたのだが、自分の好きな写真や絵を持っていけば、それを
ステンドグラスにすることもできるんだって。これ、いいよねえ!
例えば鉄道ファンなら、列車のステンドグラスもできるんだろう。
追伸
初めてステンドグラスを発注した気分は、初めて画廊で絵を買った時の感覚に似ていた。
うれしい。芸術品を買うときにだけ味わえる不思議な感覚だ。
追伸
勢い、ふくろうのステンドグラススタンドも通販で買ってしまった!