井筒Kの、Jazzとレトロとユーモラウス

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余命1ヶ月と、余命25年。

あと1ヶ月の命と宣告された伯母を2週連続で見舞った。
従兄である娘から聞いたが、本人は覚悟ができているんだとかで、私を含めた暇乞いの親戚の見舞いラッシュに応対し気配りをしていた。本当は家に帰りたいんだが、家人への負担を考えるとそう何度も帰ることができないとも本人から直接聞いた。死の瞬間まで気を使う。安らかにお眠りになりました、とは常套句だが、あんがい真実なのかもしれない。伯母は田舎の村で育ち、祖母は明治天皇のお気に入り、冒険家の植村直巳とは従兄関係というエピソードを持つ。自身は、私の長男伯父と結婚し上京し、2児を設け、育て上げる一方で伯父の世話をし、不死身と思ったバーボン好きの伯父は2年前に他界。伯母も2年前には癌と知り、この1年半は遺産処理や墓の処理に追われたらしい。まあ現実を生きた人なんだろう。さて奇跡でもおきない限り伯母の運命は変わらない。せめて桜が咲くのを見てからだと良いな。
さて、話は変わるがあなたは70歳まであと何年?私は25年。70歳というのが健康且つエネルギーがある限界だろうと思うので考えてみる。70歳以降は余生。つまり70歳定年の概念である。
私の例えでいうと、あと25年。25年といえば、20歳から現在までと同じ時間・・。そう考えると、あるようでない。しかし幸い、しゃにむにがんばれば、あることを成し遂げるのにギリギリできない時間でもない。
われわれ普通の現代人は忙しい。食うために遊ぶために、食わせるために遊ばせるために、日夜働かねばならぬ。少ないプライベート時間だって忙しい。家族や親族、友人の諸問題と対峙しなければならない。健康管理も必要でスポーツに時間とエネルギーも使わねばならない、ストレス発散に酒を食らって大騒ぎもしなくてはならない。心の浄化のために美しい風景や、心の栄養のためなのか美しい人も見なくてはならない。毎日酒を飲まないとやってられない、掃除や洗濯や食事など家事もある、グダ〜となる時間も必要、など忙しいのだ。
だから私のような意志の弱い人間は何かを成し遂げようとするにはコツを必要とする。ルーチンワークの習慣化だ。毎日、あるいは毎週の習慣に定着できれば勝ったも同然。余命25年をデザインするとは、逆算の物語をエクセルで書くこと。あとは楽観的に過ごすこと。考えすぎる人は伸びない。