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井筒Kの、Jazzとレトロとユーモラウス

ジャズシンガー井筒Kの音楽情報、大好きなレトロな風景・クスっと笑える場面の共有サイト

その模様を2〜3回に分けてご案内しましょう。第一回目は、上海のジャズクラブと杭州の西湖です。
実は10年ほど前に上海を訪れたことがあり、その時はかの有名な「老年爵士楽団」ライブを見に、
これまた有名な外灘(租界)地区にある、とっても有名なピースホテルに聞きに行ったのでした。
古い人が奏でる、古いスタイルの演奏は現代の若輩が表現できるすべもないほど
たいへん陽気なジャズで、年配の観客の多くが、ジャズで浮かれて踊っていたのを思い出す。
あまりの過熱ぶりに一人の老女性が失神してしまったぐらいだ。
それにしてもね!やはりジャズはダンスミュージックだったんだという証明ですなあ。
だが今回は、上海のコンテンポラリーなジャズを見よう聴こうということで、
「JZ CLUB」に現地の親友が連れて行ってくれた。
土曜日の夜、その前にまさにオンシーズンの上海蟹を地元民で人気の汚っい店に食いに行く。
その日捕れたての蟹を蒸して食べる、この現地限定の味は価値があるもんだ。
外国人居留地区の瀟洒な戸建てに住む友人夫婦に今回は毎晩泊めてもらった。
観光客がだれも来ない店に潜入してダウンタウンの上海人を観察したら、女性達がきれいなのに驚く。
ワールドスタンダードな化粧や衣服を身にまとった彼女はもはや東京を超えた感じがした。
今までは日本女性は世界で人気が高かったが、危機感を持たれた方がよろしい。

ところでこの蟹、オスメスどちらか分かる?答えはオス。胴体裏の下から上に伸びてる切り込みは
男性自身なのだそうだ!体に比較してでかすぎる。蟹は絶倫だったのだ。しらなんだ。うらやましい。
それで、22時に激安シータクでクラブに乗り付けたが、シータクの扉を開けた瞬間に路上生活者が私たちを出迎えた。
蟹屋で食べ残した食事を土産に持っていたので、すかさず路上生活者に渡した。
実はその食べ残しの土産、彼らは食後1時間ぐらい持ち続け、ごろごろいるであろう路上生活者に
差し上げるために店に頼んでいたのだ。
分け与える余裕のある者が、その必要な者に与える。彼らはそれを常にやる。
それに比べ小さいなあ私。
さてジャズだ。このビッグバンドすごい!洗練され且つ強烈なパワーの現代ジャズをまじかで見て聞いて驚嘆した。
ブラジリアン中心に、欧米系からアジア系までで構成されており、日本のジャズとはエネルギー違う。
万国博覧会を来年にひかえた上り調子の上海と、不況に飲み込まれた東京では楽器が奏でる音も違うのか。




チクチョー、あのエネルギーどうやったら出るんだ!たぶん、練習だけじゃない。パッションだろうな。
上海ネタをもう一つ。それは杭州である。竹馬の友で世界を駆け巡るライターの浮田泰幸が10年ほど前に私に言った。
「上海に言ったら杭州に行け」。その言葉を覚えていたので次に上海を訪れる際は行くぞと思っていた。
でJZクラブで音の強烈なシャワーを浴びた日曜の翌朝、上海南駅から新幹線で1時間半となった杭州へ一人ででかけた。
日本の新幹線の技術がベースとなっているので快適なのに驚くほど安い。
「一等」という日本では絶滅した呼称の、いわゆるグリーン車でも千円足らずであった。

杭州へ到着。英語圏ならまだいざ知らず、ここは杭州。まったく言葉は通じない。
考えてみたら全く言葉の通じない土地に言ったのは初めてだった。皆目意味不明なアラビア文字じゃなくて幸いだったけどね。
さてここが西湖。友人の浮田が言ってたように、確かに美しいところだ。

西湖のほとりを闊歩していてとても興味深いシーンに出くわした。

この女性、湖に向かって一人で大きな声で中国の歌を歌っていた。
いわゆる僕がやっているような街頭ライブではない。ただ、歌っていた。
しかも中国の女性特有の例のハイトーンだから、異国情緒ここに極まれりという瞬間だった。
最後に観光用船の紹介。ベニスのゴンドラならぬ杭州のゴンドラ。小舟の中央に応接セットの
ソファとテーブルがそのまま乗っている。人がこぐ。これはこれでたいへん優雅である。