井筒Kの、Jazzとレトロとユーモラウス

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続:只見ふるさと雪まつりライブ


この写真が今回のベストショット。レッド京子撮影だ。ビデオ撮影に失敗した私を憐れんで
実はその後、同行の友人たちが次々と写真を送ってくれたんだ。
それにしてもこの写真。雪山を背中にしょって歌うなんてことはそんなに経験できないよ!
さて、雪まつりの第二回目報告は時系列で追ってご紹介しよう。

川が凍っていたよ。それでも今年は異常に雪が少ない。温暖化の影響だろうか心配。
この後、川端康成の名文「トンネルを抜けると雪だった。」を体言したところから今回の旅は始まった。

浅草を出てひたすら3時間半列車に乗るとこの会津田島駅に着くのだ。
ご覧の通り「天地人」の妻夫木聡ポスターが貼ってあるのは、上杉が会津も治めていた時代があったから。
さて、さらに車で1時間半、やっと「第37回只見ふるさとの雪まつり」会場にたどりついた。



着くなりジモティ友人サミーの案内で会場の郷土料理を物色。俺は「熊汁」を食したが、
忘れてた自分の中の野性が蘇りそうな美味さだった。他にも、しか汁、うさぎ汁、かに汁
など郷土スープのオンパレードである。郷土の酒、イワナ等グルメ三昧だったよ。
写真に「どぶろく」と書いたのぼりが見えるが、ライブ後にこのどぶろくを御馳走してくれた
紳士がいたが、どうやら町の助役らしいという噂。どぶろく、初めて飲んだが美味い!

ね!どでかいでしょステージ。
ステージの後ろは雪像で、この地方の田子倉ダムと叶津番所を形どった巨大なもの。
気温が上がり雪のステージ自体が溶け出し、ぬかるみだらけで動きずらくてたいそう困った。
でもPA、およびモニターの音質は技師のうまさで最高によかった。

すっきりと冷たい空気の中で、晴れ渡った青空に向かって歌う。何と気持ち良いことか!
特にチャーリーチャップリン作曲のかの有名な「Smile」は、100メートル四方にしっくり轟き渡った気がする。
この曲の間奏の振り付けは初めて人前でやった。この振り付けはロス在住のダンサーCHIEKOだ。
人への感謝をクラシックバレエで表現したものだ。
ステージの話はこれくらいにして最後に只見ふるさと雪まつりについてご案内。

夜の部は、雪中神輿から花火へという流れでスタートする。神輿のプロの担ぎ手が各地から来ていた。

たいまつと厄年の男衆。日本に多い、寒空に裸の組合せは、やはりここにもあった。
「火」は人間を別世界に連れていく。祭りには欠かせない。


魚釣りの最中ではない。「餅焼き」最中である。「おんべ」と言われる巨大な焚き火に、厄男が
ステージから投げ巻いた餅を拾い、その餅を枝の先に刺し、この「おんべ」で焼いて食べるのだ。
考えてみれば現在の日本人の食生活は食べ過ぎ、あるいは残飯の山を築く知恵のなさ。
不況の今見直すチャンスがやってきた。松下幸之助ではないが、不況もまたよし。
しっかし、餅など上から降ってくるものを拾うという興奮は他には代えがたい。ジャズスタンダードにも
「ペニーズ・フロム・ヘブン」という曲がある。この興奮は万国共通なのだろうか。
こいつら中学生らしいんだけどフレンドリー且つ人間的にちゃんとしていた。

この町の中学生ときたら、見ず知らずの俺に通りがかりに挨拶してくるんだ。
只見の未来も明るいな。しかし彼らはクール。聞いたら俺のステージは公民館で
「uno」やってて聴いてなかっそうだ。

さて最後は同行の楽しい仲間とのショット。福島の酒「男山」一升瓶も軽くあいてすまった。
いちばん左がサミー・サービスJr.だ(ちなみに左の子供じゃないけんね)。
そうだ皆んな、遠くへ行こう!そこには日常にはない世界が必ず待っているよ。
追伸:
最後に全国の鉄道ファンのために、このセクシーショットを送ろう!
只見雪まつり只見とは、かの有名な只見線只見だったのだ。
只見線の雪景色は日本の鉄道雪景色人気1位。