井筒Kの、Jazzとレトロとユーモラウス

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札幌デイバイデイと黒岩静枝ことスージー黒岩

やはり圧倒された。そして暖かな気持ちになれた。
敬愛するジャズボーカリストスージー黒岩」が
経営する札幌のジャズクラブ「デイバイデイ」で久々にスージーさんの歌
を堪能した。
そして、そのステージで、光栄にもスージーさんご本人に紹介いただき、
1曲出演させていただいた。
スージー黒岩は御歳60才歌手生活40年。3年ぶりぐらいに聴いたが、
ますます声が豊かに、ますます表現力が豊かに。脂がのっている。
遅くまで残りアドバイスを求めた。彼女は僕の目をしっかり見ながら
歌同様に情熱的に彼女の歌唱法の一部を伝授してくれた。
残念ながら酒がたくさん入ってたので全部覚えてないが、要するに
僕の歌はジャズになってないのだ、ということを痛感した。
・伴奏リズムを聞いて確認しながら歌わないこと。
 自分の中のリズムで歌うこと。
・音楽的決めができていないこと。あやふやなのだ。
 これも以前さがゆき氏に指摘された。
・音のストーリー性の作り方。
・「歌うのではなく、声を放つ」という事。
・ジャズ的、ボサノバ的、あるいは彼女的ふわりの作り方。
 そうしないとグルーブが出ないこと。
 似たようなことは、以前さがゆき氏や、harario氏にも指摘され
 未だにできない・・。ジャズをジャズと性格づけている重要な要素なのに。
・そして、発音を直された。LとR。単語の切り方。
アドバイスを録音できればよかった。何度も聞きなおすのに!
唯一、ノリだけはほめてもらった。
さて、スージー黒岩さん、「60歳からが本番」という一筆を
壁に書いてらっしゃる。エネルギーすごい。
もっとも実際日本ツアーが多くて、必ずしも札幌にいないが。
スージーさんばかりではない。共演ミュージシャンとの
アンサンブルがすばらしいのだ。サウンドが凄い。
かまってくれたハウスドラマーの佐々木慶一氏に感謝。
だいたい50歳ぐらいらしいが、しゃべってる内容がクール。
だいたいにしてジャズドラマーに見えん。親愛の情を込めて
言わせてもらうなら、「ヤンキー上がりのロッカー」みたいだ。
ドラミングは、さらにクールで、聞いたことない多様なリズム。
全てのステージが終わるまで酒を口にしないという山下泰司氏の
ボーカルへ呼吸を合わせたあんなピアノプレイも聴いた事ない。
聴けば聴くほど良くなって来る鈴木由一氏のベース。前座をつとめる
安達尚美氏のボーカル。ボーカルのないインストタイム。
やはり楽しめるようになっている、このスタイルで20年も店を
経営されてるんだもんなあ、基本的に毎日同じ出演者、しかも東京の
10分の1ぐらいのサイズの札幌で。
要するに何度でも繰返し聞きたくなるサウンドであり後味が良いんだ。
札幌へ行かれた際は、是非寄るべし。